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9.海外進出の鉄則:まず本業強化
建設業が海外進出する動機として、今、経営が傾いており、中国あたりの景気が良いらしいので海外進出したいと考えている人も多いと思います。
この考え方は大変危険です。海外進出というのは、リスクの大きいものです。つまり、失敗する確率が高いのです。
本業で経営が悪化しているのに、さらに失敗した場合、会社が存続できないかもしれません。
海外進出は、リスクの高いことを前提に、あくまで余剰資本で行うべきです。つまり本業で確実に利益を上げて、余剰の範囲内で行うのであれば、例え失敗しても、倒産はしません。
この考え方は、事業ポートフォリオ(ボストンコンサルティンググループが開発)と呼ばれるものです。
金のなる木(既存事業)の利益により、成長分野の新規事業(問題児)を花形(将来の金のなる木)に育てる考え方です。