3.建設業経営は必ず多方面作戦になる

建設業の経営の改善というのは、何か一つの部門で経営的取り組みをやって、それですべてがうまくいくようなことはありません。
また、一つの経営改善を行うにも、大抵、全社的な取り組みが必要になります。

例えば、ある建設業が競争力の強化による売上増大を目指したとしましょう。

1.顧客満足度の向上による品質競争力の強化
2.コスト削減による、価格競争力の強化
 
この2点の具体的な対策を考えたとします。例として

1.顧客満足度の向上による品質競争力の強化策
 営業部:顧客ニーズの調査と、クレーム、問題点の把握、顧客対応向上の認知度向上策(宣伝)
 技術部:調査結果を受けた品質向上の実施、営業と協力した顧客対応

2.コスト削減による、価格競争力の強化策
 技術部:調達購買(単価データの収集と、最低単価の共有)
     技術面(工程短縮・数量改善(無駄、ムラ排除)策)
 営業:営業効率向上、最低コスト、赤字ラインを抑えた受注競争による売上増大

 以上のように、一つのことを達成しようと活動すると、営業と技術が協力して活動する必要があります。
 そして、それを実現するためには、経営陣がリーダシップを発揮し共通目標を設定して、営業、技術が両輪のように動く必要があります。
 以上のように建設業の経営改善は、必ず、全社的な多方面作戦になります。

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